TUBE Live Around Special 2003

OASIS

横浜スタジアム 野外ライブレポート

Live Around Special 2003 「OASIS」

2003年横浜スタジアム 2003年8月30日(土)の横浜スタジアムライブに参加した。今年の野外ツアーは当初、甲子園球場、豊田スタジアム、横浜スタジアムの3会場という発表だったが、めざましテレビとのコラボレーションによるお台場でのスペシャルイベントも野外ライブツアーの1つとして数えられるように変更になり、全4会場での野外ライブツアーと言うことになった。そして今日はその野外ライブツアーのファイナルである。
ファイナルとは言っても俺にとっては今年最初の野外ライブ参加である。ネタバレが好きではない俺にとっては我慢の時間がとても長かった。俺は、これから先何が起こるか判らないと言う、ドキドキ感がめいっぱい欲しいのだ。だからどんな曲を演るのかとか、どんな演出があるのか、なんてことは事前に知ってしまったら、楽しみも半減してしまうのである。ネットでの情報収集も控え、フレッシュな気持ちで望むことが出来た。

当日の天気はやや曇りでちょいと風が強かった。事前の週間天気予報では降水確率がかなり高くて心配していたのだが良い方に予報が外れてくれたみたいで、雨が降らなくて本当に良かった。雨の中でのライブは2001年のナゴヤ球場で体験したが、メンバーも観客もそりゃあもう大変なのである。

午後6時。予定の開演時間通りにライブは始まった。今回はちょいと訳あって時間ぎりぎりになってスタジアムの中に入ったのだが、とにかくスゴい人、人、人で入場口周辺は大混雑!!である。いつも15分くらいは遅れるからとたかをくくっていたにも係わらず、予定時間通りのライブのスタートである。まだ自分の席に着いていないのに、ライブが始まってしまった。これには少々焦った。入場の人混みが激しく自分の思うように移動出来ない焦りともどかしさ、歩いて自分の席を探しながら前ちゃんの登場シーンを見ることとなった。

Surfin' In The Snow のインスト曲が会場に流れたその後、ライブが始まった。
火山とヤシの木をイメージしたステージセットの上方からツアーロゴの「OASIS」と書かれた巨大なタペストリーが張られ、その上からスキーのジャンプ競技のような衣装の前ちゃんがゆっくりとワイヤーで吊られて降りてくるのが見える。途中でくるくるっと回ったりなんかして会場はすでに総立ちである。俺はやっと自分の席までたどり着くことが出来た。グランドA14ブロック、前から7列目という、今までに体験したことのない良い席であった。

(参考までに、グランド席は前から後ろへ A〜F ブロックまであり、Aブロックに関しては3塁側=カックン側から A1、A2・・と始まり、1塁側=春ちゃん側のA19までとなっていた。そしてAブロックの中は1列目から8列目までという作り。)

1.I'm in love you、good day sunshine
2.Beach Time
3.Summer City

いきなり3曲立て続けにノリノリのナンバーでのスタートである。俺はメンバーを肉眼で表情まで見えることの喜びと興奮で、いきなり激しく動いたせいかこの頃から既に横っ腹が痛くなってしまっていた。

(MC)
最初の3曲を終えての前ちゃんの最初のMC。
春にはここ横浜で、横浜アリーナという所でライブをやりました。
その時、来てくれた人〜!?
問いかけに対して会場全体が「はーい!」と盛り上がる。
そんなにたくさんの人は横浜アリーナにキャパ的に入れません。この中の半分以上が嘘つきです(笑)
その時に注意したことがあります。
体力を温存しないこと!
後のことを考えずに最初から盛り上がっていくことを注意しました。・・・でも、今日はいいぞー、なかなかキテるんじゃないの!?
(前ちゃんの言うとおり、最初からスタジアムは激しく盛り上がっていた。)

心配していた天気だけど、今日は雨は降りません!
8月最後の土曜日、夏休み最後を盛り上がっていきまっせー!!

4.ガラスのメモリーズ
5.さよならイエスタデイ
6.裸天女〜Latin Girl〜

ここで野外ライブならではの、ダンサーズの皆さんの登場。
素晴らしいはつらつとした踊りはステージを更に盛り上げ、観客をも盛り上げてくれる。踊りがビシッと決まっていることはもちろんかもしれないが、笑顔を絶やさずに踊り続けるダンサーズの皆さんにかなり感激。
裸天女 では前ちゃんは激しく歌詞を間違えていた。これも生のライブならではの楽しみの一つ。

( MC )
さっき、最初から飛ばしていこうぜって言ったんですけど、横っ腹が痛くなっちゃって・・・イテテテテ。水飲んで急に運動した時みたい。テンションを上げていこうって言っているのになんかちょっとこう (手を下向き) なっちゃったりして。

こないだ海に行ってきたんですよ。
もう見られないくらいのあられもない姿で砂浜でまとわりついているアベックとかいたりして、その脇をサンドバギーで砂煙を上げながら走ってやりましたよ(笑)
今年は皆さん海に行きましたか?
素敵な男性と一緒に海に行った人も多いと思います。
素敵な女性と一緒に海に行った人も多いと思います。
そして、素敵な同性と一緒に行った人も・・・(笑)
愛に分け隔てはありません(笑)
海に行く時にこの曲を聴いてくれた人もいたんじゃないかと思います。

7.Summer Breeze
8.海へ行こう
9.シャララ

海へ行こう は俺のとっても大好きな曲。生のホーンセクションの音と、前ちゃんの気持ちが込められた歌は最高に気持ちよかった。汗をかいた体に少し強めの風が心地よい。風を感じることが出来るのは野外ライブならではの醍醐味。

( MC )
今年は夏だけじゃなく、春夏秋冬と活動することを宣言しました。
そして今年はこの曲からスタートしました。

10.青いメロディー
11.Close Your Eyes、Hold your Dreams
12.Remember Me

Close Your Eyes、Hold your Dreams の曲で俺は激しく自分の体に異変が起きているのに気が付いた。そう、体中に鳥肌が立っていたのである。特にこの曲に深い思い入れがある訳でもなかったのに、何故だか知らないが俺の体が勝手に反応しているのである。またまた一つ俺のお気に入りの曲が増えてしまった感じ。

Remember Me の大サビでは、巨大噴水シャワーの演出があった。とてもきれいで迫力のある演出で毎回楽しみにしているのだが、今回は少々強めに吹いていた風が悪戯したのか、前ちゃんの頭上を飛び越えて、客席にもろに水が降り注いでしまった。もろに観客の頭の上に直撃である。
グランド席中央の10列目くらいまではスゴいことになっていた。大豪雨で水浸しって感じでビショ濡れである。それでも羨ましいって思えてしまうのは何故だろうか。俺もいつかあんな思いをしてみたいのである。・・・贅沢な望みなのであろうが。

( 和太鼓パフォーマンス )
前ちゃんを除く3人のメンバーと、和太鼓のプロの人が1人入って、和太鼓のパフォーマンス。純粋にカッコいい!!男気あふれるダイナミックなパフォーマンスと力強い太鼓の音色と迫力に、スタジアムを埋める観客も一つになって大きな手拍子で答える。

( 伊藤リンダ一義 パフォーマンス )
ここまで出番のなかったリンダが演歌歌手さながらの和装スタイルで登場。
ステージ中央奥のエレベーターで高い所に上がり、 世界の国からこんにちは を独唱。ダンサーズの皆さんも華を添えるが、とにかくしつこい。歌が終わると見せかけて、また歌い始めるということを何回も繰り返す。ダンサーズの皆さんのズッコケ方がドリフ劇場のようなコテコテの分かり易いもので、そっちのリアクションの方が面白かった。

( リンダ MC )
おひさしブリ〜〜フ!
手にした小道具の扇子を広げると、ブリーフと書かれている。
今日はビデオ撮りしているけれど、もし編集でこのコーナーがカットされてしまったら、俺は居なかったことになってしまうわけ〜っ。
横、ワケワケ〜っ(笑) しつこく映ってやる。

グランド席中央後方で観客から歓声が上がり、騒がしくなる。次の出番をスタンバイする前ちゃんに気づいた観客がリンダのMCそっちのけで騒いでいるのだ。
・・・前ちゃんは10名程のスタッフさんに囲まれて3塁側タッグアウト付近から歩いて、グランド中央に作られたステージまでスタンバイに向かったんだそうである。
これこれ、そこ騒がないの!とリンダが注意する。

13.湘南盆踊り
14.Truth of Time

スポットライトが当たり、御神輿に乗った前ちゃん登場。
御神輿の上で 湘南盆踊り を歌いながら、グランドを観客の間を縫うようにして練り歩いていく。御神輿には青地のどでかい灯籠のような物が上に乗っている。TUBEのロゴや前田亘輝と和風の筆で書いたようなロゴで飾られており、前ちゃんのイラストも大きく描かれていて、山車のような華やかでゴージャスな作り。たくさんの人に実際に担がれて移動していく様はなかなか迫力のあるものだった。ステージの上だけではなく、観客に近い所まで来てくれる演出も野外ライブならではの楽しみ。
湘南盆踊りの振り付けは昔から変わらぬそのままのもので一緒に楽しめた。
・・・微妙に昔とは変わっていたようです。( ・・・ ああーー湘南〜〜〜 の部分が、昔は右手で左下から右上に徐々に上げていたが、今は上げる速度をテンポを2倍にして、反対方向にも同じ振りをもう一回した。 ・・・ 梅ちゃん thanks! )

( MC )
さっきの噴水、すごかったなー。
俺は実はぜんぜん濡れなかったんだよ。
俺の頭の上に水が落ちてくるように計算されてるんだけど、今日は風があったからなぁー、俺がぜんぜん濡れなかったこと、黙ってようと思ったんだけど、あんまりにも楽しくって、しゃべっちゃった(笑)
どうだった?すごかったろう? と前の方の観客に問いかける。
息も出来ないくらいのすごい水だろう?俺はいつもあの中で歌っているんだぞ、すごいだろう。本当、お気の毒というか、なんというか、ざまーみろ(笑)
十何年これやってて、こんなにもろに水がかかっちゃったのは初めてじゃないかなー。
高い場所からではありますがこの場を借りてお詫び申し上げます(笑)

15.夏を抱きしめて
16.You'll be the champion
17.Only You 君と夏の日を
18.Hot Night

ほのぼのとしたお遊びパフォーマンスタイムを終えて、一気にノリノリモードへ突入。
夏を抱きしめて が始まると、イントロの部分から手拍子が熱い。この曲は比較的静かな雰囲気のイントロから始まるのに、すでにスタジアム全体がノリノリなのである。みんなこの曲を待っていたんだなーと思う。
You'll be the champion では、ステージセット各所に仕込まれた バーナーの炎が噴射されるは、花火が打ち上げられるはで、すごく派手な演出に大興奮。春くんのギターのカッコいいこと!前ちゃんの歌い方の激しいこと!熱かったのは炎の熱気のせいだけじゃない。
Only You 君と夏の日を では前ちゃんは何だかとても歌いにくそうだった。リンダや他のメンバーに助けを求めているような感じで、すごくもどかしそうな不思議なゼスチャーやアクションを繰り返していた。音を聞くために前ちゃんが着けていたイヤホンの調子が悪かったのだろうか。声が出なくなったのかと少し心配にもなった光景だった。
「ほっほっほっ、Hot Night〜っ」のイントロが始まるとさらにテンションはヒートアップ。マンネリでもなんでもなく、この曲がなければ野外ライブは始まらないし、終わらないと思う、俺は。
そして Hot Night の大サビ部分で水柱が打ち上げられる!
ステージいっぱいに広がっていたメンバーがだんだん中央に戻ってきて、リョージのドラムが土台ごと後方に下がり、裏方のスタッフさん達が慌ただしく機材にビニールシートを被せたその後、巨大な水柱が期待通りのタイミングで打ち上げられた。メンバー全員びしょ濡れである。

( MC )
いやー、スゴかった。
我々はお客様だけを濡らしはしません!(笑)
一緒にずぶ濡れになったホーンセクションのサポートメンバーの人達の笑顔がとても輝いていて楽しそうだったのが印象的だった。

その後、交わす視線も〜♪ ・ そらす視線も〜♪ を何度も何度も熱く繰り返してライブ本編は終了へと向かう。
それではみんなで一緒にジャンプしよ〜〜ぜ〜〜っ!!
みんなでスタジアムを揺らすんだ。

( アンコール 1 )
19.恋のMagma
20.だって夏じゃない
21.恋してムーチョ
22.Let's go to the sea 〜OASIS〜

スタジアムはTUBEコールとウェーブでアンコールをおねだりする。
ハワイライブのオープニングの時の曲とビデオが流れ、ステージ上には白い巨大な風船が出現する。風船の中には前ちゃんらしき人影がライトに照らされたシルエットとなって映し出されている。そして風船をライターのようなもので焼き切って前ちゃん登場。
スタジアムにセットされていた大きな風船が割れ、中からは小さな風船が数多く空高くへと舞い上がっていく。

( MC )
ここだけの話ですが、まぐまんです(笑)

そう 恋のMagma の曲中、前ちゃんは火山のような被り物をしていたのだが、途中で曲に合わせてコンガを激しく叩くパフォーマンスがあった。なんと頭の上から火山の噴火のように火柱を上げながら歌を歌っていたのである。とても熱そうな不思議な演出だった。
恋してムーチョ では 俺は不謹慎ながら、ダンサーズの皆さんに目が釘付けだった。白い衣装の上に黄色(金色?)っぽい衣装を着ているのだが、激しい踊りでスカート部分が上にずれていき、まるでボディコンスーツからパンチラ状態みたいな格好だったのである。とってもセクシーだった(笑)

そうそうこの時のカックンの衣装がとても不思議な物だった。パンツ (・・・ズボンのことね) がまるでカラフルな色とりどりの千羽鶴をたくさんたくさん付けたような物だったのである。あれはいったいどうなっていたのだろうか。きっと発売されるであろうビデオできちんと確認してみたい。

( アンコール 2 )
23.シーズン・イン・ザ・サン
24.あー夏休み
25.愛の詩

メンバー4人は白いTシャツとブルージーンズ姿での登場。お決まりとは言え、この姿でメンバーが登場すると楽しかった野外ライブももう終わりなんだなぁって実感する瞬間である。
そしてライブではこれもお決まりみたいな物なのだが、「みんなと一緒にいたいのさ」と シーズン・イン・ザ・サン の歌詞を変えて歌ってくれたのが嬉しかった。 あー夏休み ではいつ頃からであろうか、最近振り付けがとても難しい物になってしまった。見ている分にはとてもカッコ良い振り付けなのだが、こればっかりはとてもじゃないが真似できない程に難しい。難しすぎる。会場全体を観察している余裕などこの時の俺にはまったく無かったのだが、ライブビデオが発売されたらこの時の観客の動きを見てみたいと思う、なんだか変な楽しみ方かな。

( メンバー紹介 )
サポートメンバーを前ちゃんが順に紹介。
ダンサーズの紹介は春ちゃんだった。

今回はこんなに大人数でのライブでした と前ちゃんが言うとおり、ステージ上にはこのライブを支えてくれた、たくさんのサポートメンバーがみんな笑顔でスタジアムの観客の拍手に応えてくれていた。
サポートメンバーのみの紹介で、TUBEの4人の紹介が無かったのには少々残念。
判りきっていることでも俺はぜひ毎回やって欲しいと思う。

そして最後の最後の曲。
愛の詩 は本当にじっくりと聴きたい曲。
あれだけ激しく動き回っていたにも係わらず、前ちゃんは気持ちを込めて熱く熱くバラードを最後にじっくりと気持ちを込めて歌い上げてくれた。本当にパワフルである。
大袈裟でも何でもなく、スタジアムにいる者すべてを感動へと導いてくれた。
激しく馬鹿騒ぎして、盛り上がって、そして最後はちゃんと期待通りに、アーティストとして正当に締めくくる。当たり前のようだが、本当にスゴすぎる。この巨大なスタジアムが毎回あふれんばかりに満員になるのも、心の底から納得出来る。

長野の素敵な仲間たちと 今年は秋冬の活動もあるという。
あと20年はこうやって (ライブの演出の) 水浴びしているから、という前ちゃんのMCも嬉しかった。
いつもはMCで「そうだね」くらいしか言わない春ちゃんが、(歌詞を) 間違えるなよーっ と結構激しく前ちゃんにツッコミを入れていたのにも感動したし、とにかく彼らのやることなすこと全部が嬉しいのである。そう生でしか味わうことの出来ないその素敵な時間をTUBEとそのTUBEが大好きなみんなと一緒に共有出来るライブが本当に嬉しいのである。CDの出来映えももちろん気になる所なのだが、ライブでしか味わえない魅力を知ってしまった以上、これからもライブを大切にしていって欲しいと願ってやまないのである。
もう今から次のライブが待ち遠しい。








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