ベッドの上のErikaとボクの友達へ
ボクは今、おつかいに出かける事ができない。飼い主のErikaが突然入院しちゃってお家に戻って来れなくなったんだ。だからボクは自分の部屋でじっと一人で過ごしている。お部屋のドアが開かないから、大好きなお友達にも逢うことができないよ・・・。 病院って病気を治す所なんだってね。病気は痛くて苦しい物なの?痛いのを取ってもらえたら、また元気になるのかな? 「痛み」って目に見えない。痛みの大きさや種類だって比べるものが何も無いから、ボクはどういう言葉で表わせばいいのか困ってしまうよ。 でもね・・・しばらくここでじっとしてるといろんな事を想い出す。ボクがバナナの皮でにすべって転んで、Erikaとキャハハって大きな声を出して笑った事や、ちゃんとおつかいの仕事が終わってよしよしって頭をなでてもらった事、ボクのお部屋におつかいに来てくれたお友達にErikaが出したおやつをボクが横取りしちゃってポカリ!って叩かれた事・・・。 ひとりきりだったら、そんな事もうできないんだ・・・。そう思ったら胸がチクチク痛み始めた。胸がギューッとしめつけられて苦しいから涙が出た。ああボクにもココロがあるんだなぁって、やっとわかった気がする。痛みはココロや身体の悲鳴なんだ。だからそんな時は、そっと優しい手で痛みに触れて欲しくなる。「大丈夫だよ」って言葉をかけて欲しくなるんだね。 そんな痛みから開放されて、また笑顔が戻るのをボクはお留守番をしながら待ってるよ。そしてお家に戻って来たらボクの大好きなお友達のお家に「元気になりました!」っていう明るいメッセージを届けさせてね。 モモより |