お酒も飲めるようになったキミへ
桜が咲く頃になるとみんな少しずつ成長しているような感じがするね。 河原の土手からツクシが顔を出したり、冬眠してたカエルや小さな生き物が動き出す。そうやってどんなものでも大きくなって行くのかなぁ。 ボクはもうメールを運ぶ仕事にも慣れたし、おやつの好みも変わってきて熊吟醸とかワインだって飲めるんだけど、それって大人になったって事なの? キミだって段々キャンディじゃなくっておせんべいが好きになってきたんじゃない? 大人になるってどういうことなんだろうって最近とっても考え込んでいるよ。それはボクのまわりの大人達がみんな幸せそうじゃないように見えるから、大人になることはそんなに良い事のように思えないせいかもしれないな。 夢を見ることや新しい冒険に出掛けることは、とっても愉快で楽しいことなのに大人は「そんなの無駄だよ。」って言ったりする。 誰だって最初から大人じゃないよね。みんな子供だったんだ。そういうこどもの頃の楽しかったことを忘れていくことが大人になることだったら、ボクは大人になんかなりたくない。どうして大人は子供だった頃の気持ちを忘れてしまうのだろうね。 ボクは今の気持ちを忘れた大人にはなりたくないよ。ひとりでは力不足の事があってくやしい思いをしたことも、みんなと夢を語り合ったことも、キミがボクのために涙を流してくれたことも全部全部大切に心の中で温めて、忘れないでいたい。 大人になってからもそんな想い出を増やしていけたらいいなと思う。 キミとはいつまでも友達でいたいな。ボクの事を一番わかってくれる友達だから。 モモより |